苦痛の少ない膀胱ファイバー検査
膀胱鏡検査とは、細い管状のカメラを尿道から挿入し、尿道や前立腺や膀胱を直接観察する検査です。内視鏡検査によって、血尿患者さんの中で膀胱癌の早期発見につなげられます。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、5~10分程度でほとんどの検査が終了します。
検査は、一般的な病院の泌尿器科では、尿道から痛みを和らげる痛み止めのゼリーを注入して行います。男性でもお産のような体勢をとってもらって検査を行っておりましたが、当院では仰臥位(足を伸ばして寝たままの姿勢)で行います。余裕があれば、実際の膀胱の中の映像をライブで見てもらいながら説明をさせていただきます。痛みも少なく5分程度で終わります。
どうしても、カメラの検査がつらいという方には鎮静薬を使って(点滴で投与してぼーっとなり知らない間に検査を終わらせる)ことも可能です。鎮静薬を使用した場合には、お車を運転してのご帰宅はお断りしておりますのでよろしくお願いいたします。
検査の流れ
検査当日
特別な準備は不要です。鎮静剤の使用をご希望の方は、くお車を運転しての来院はお控えいただきますようお願いします。鎮静剤使用による処置は別途費用がかかりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
検査中
男性はベッドに仰向けになった状態で検査を行います。女性はお産の体勢(砕石位)にて検査を行います。
女性でも外尿道口が確認できるようならベッドに仰向けになった状態での検査も可能です。
検査時間はだいたい5分から10分ぐらいです。
内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
診断検査の追加が必要な場合は細胞の採取(生検)を行うことがありますが、出血のリスクがあるため観察のみにて終了することとしております。
尿道から逆行性(尿の通りを逆らうように検査を行う)にカメラを挿入しますのでカメラを消毒して清潔に保っているとはいえばい菌がついてしまう可能性があります。検査の時に尿が濁っていたりする患者さんには感染して発熱のリスクがありますので抗菌薬の投与を追加します。